【JITCO】「わかりやすい日本語」話し方セミナーについて
JITCOより、「わかりやすい日本語」話し方セミナー開催のご案内が公開されています。(外部サイト)
開催日:10月1日、12月10日、2月18日
場所:JITCO本部
対象者:”監理団体、実習実施者の日本語指導担当者、その他技能実習生等への日本語指導に携わる方々”(JITCO HPより抜粋)
(JAC日本語教育便り)
「やさしい日本語」をご存知でしょうか。
「やさしい日本語」とは、外国人にも伝わりやすいように工夫された日本語のことで、「日本語の新しい在り方」として注目されてきています。
例えばカタカナ語。日本では多くの外国語がそのままカタカナ語として使用されています。「プラン」「ペンチ」「ゴーグル」などの単語は誰でも理解できます。しかしこういった英単語が全く浸透しない国の出身者は、日本語学習時にカタカナ語も一から習得しなければなりません。そういった事情から、やさしい日本語はカタカナ語をなるべく使わないよう推奨されています。
その他、
・二重否定(~できないことはない、だめなわけではない、など)を使わない
・あいまいな表現(なるべくなら、できれば、など)は使わない
・長い文は箇条書きにする
など、「外国人が分かりにくいポイント」を省いていくのが「やさしい日本語」の基本的なテクニックです。
「やさしい日本語」普及の背景には、多国籍化する在留外国人に対し多言語化が対応しきれないことや、十分な学習時間を確保できない外国人・日本語学習自体が来日の目的でない外国人の急増もあります。このような日本社会の急激な変化に伴い「やさしい日本語」は一昨年の日本語教育能力検定試験での小論文テーマにも採用されるなど日本語教育の分野で今後ますます注目されることが予想されます。
外国人技能実習生の皆さんが日々日本語力向上のため努力しているように、日本語を母語とする側も「外国人に伝わる日本語」を意識してみてはいかがでしょうか。「やさしい日本語」入門編として、出入国在留管理庁と文化庁が公開しているガイドラインをご紹介します。
参考リンク(外部サイト)
在留支援のためのやさしい日本語ガイドライン(出入国在留管理庁/文化庁)
別冊 やさしい日本語書き換え例 (出入国在留管理庁/文化庁)